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ディグニティーセラピー:終末期患者から家族へのメッセージ

3月 21st, 2016 · No Comments · ナラティヴ・アプローチ(病いの語り、意味)

終末期患者が自らの大切な人へメッセージを託すことを援助する

カナダのチョショノフによって開発されたセラピーは「人生を語ること自体が求められる精神療法」で、ナラティヴ・メディスンの実践の1つと言えます。それは以下の8つの質問に対して録音面接を行い、それを逐語録に落とし込んでから、聴き手が編集作業を行い、完成した文章を家族に託します。つまり、このアプローチは、患者さんが抱える問題の解決を探求する精神療法的な面接ではなく、患者の語る会話を豊かなものにする技術が問われるセラピーではないかと思います。

ディグニティーセラピーの質問
1.あなたの人生において、特に記憶に残っていることやもっとも大切だと考えていることは、どんなことでしょうか? あなたが一番生き生きしていたのは、いつ頃ですか?

2.あなた自身について、大切な人に知っていて欲しいこととか、覚えておいてもらいたいことが、何か特別にありますか?

3.(家族、職場、地域活動などにおいて)あなたが人生において果たした役割のうち、もっとも重要なことは何でしょうか?なぜ、それはあなたにとって重要なのでしょうか? あなたはなぜそれを成し遂げたのだと思いますか?

4.あなたにとって、最も重要な達成は何でしょうか? 何に一番誇りを感じていますか?

5.大切な人に言っておかなければならないといまだに感じていることとか、もう一度話しておきたいことが、ありますか?

6.大切な人に対するあなたの希望や夢は、どんなことでしょうか?

7.あなたが人生から学んだことで、他の人たちに伝えておきたいことは、どんなことですか?残しておきたい言葉ないし指示などはありますか?

8.この永久記録をつくるにあたって、含めておきたいものが他にありますか?

こうして8つの質問を並べてみると、終末期患者ではなくても、死亡率100%の私たちすべてが考え、言語化してみることが大切な質問ばかりだと気づきます。また、このセラピーは治癒困難な慢性疾患を抱えて生きる多くの人々に試みる価値のあるセラピーだと思いました。

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