ナラティヴ・カフェ Narrative Cafe

Diabetes Cafe:糖尿病診療におけるナラティヴ・アプローチ

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葬儀にまつわる愉快な会話「もしも、あなたより僕の方が長生きしていたら」

12月 27th, 2014 · No Comments · 未分類

12月25日年末恒例番組となった小田和正の『クリスマスの贈り物』からの話題です。http://natalie.mu/music/news/134601

少し突飛な小田和正のMCトークを題材に患者さんと良い話ができました!
■印象的な細野氏との出会い
昨夜の『クリスマスの贈り物』の中で細野晴臣さんが初ゲストとして登場したとき、小田さんが細野氏との馴れ初めについて語ったシーンはとても印象的でした。ある処で細野氏と出会い、お互いが同じ歳であると知った小田さんは細野氏に突飛なことを言います。
「お互い、どちらが長生きするのか分かりませんが、もしも私の方が長生きしてたときには、是非細野さんの葬儀には参列させていただきます」と。そしたら細野氏も「ぜひお願いします」と答えたのだそうです。「それ以来、細野氏にとても親近感を感じるようになりました」と小田さんは言ってました。実に愉快な会話ですね。
今日、心筋梗塞後の女性にこの可笑しなエピソードを伝えました。僕は「お互いにいつ死ぬか分からない年齢になってしまった訳だし、友人とこんな会話をするのも面白いよね」と、彼女に言いました。すると、彼女も深く同意して、「え〜、わたしもお友達に『私が死んだときには私のことを探して、葬儀に来てね!』と言っています」と答えました。
■『お葬式のワーク』の話
そこで僕は調子に乗って、マインドフルネス認知行動療法の本の中で読んだ「お葬式のワーク」について彼女に伝えました。「自分の価値を見失って、精神的に落ち込んでいる人たちに対して行う「お葬式のワーク」という面白いワークがあるんだけれど、聴きたい?」
まずクライアントに、自分の葬式の弔辞を誰に頼みたいのか、決めてもらうんですよ。それから、自分の妻、娘、息子たち、友人、会社の同僚・・を選び、彼らに「自分が、どんな人間であったと、葬儀の場で語って欲しいのか」を言語化していくんですよ。そして、治療者からの質問に答えるうちに、クライアントは自分の価値に気づくというワークです。
■終わりに
こんな会話をしてから、糖尿病治療について話し合いました。前回に比べ、とても改善していました。彼女は帰り際に「今日は、先生ととても良いお話ができたし、明日からまた頑張ることができそうです!」と言ってくれました。僕も、小田さんの話から、自身の死や葬儀について考えるという貴重な体験をすることができました。

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