ナラティヴ・カフェ Narrative Cafe

Diabetes Cafe:糖尿病診療におけるナラティヴ・アプローチ

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閉店のお知らせ:2014年10月01日をもって、Diabetes Cafeを閉店します!

9月 13th, 2014 · No Comments · お知らせ

2007年に開設したDiabetes Cafeですが、そろそろ閉店しようかと考えています。きっかけは1〜2年前から、夥しいスパムの投稿を受けていまして、調べていただいたところ、掲示板であるLarge Table(Diabetes Cafeのメインサイト)の中に、正体不明な巨大なファイルが埋め込まれているということが分かりました。サイトの状況について、管理をお願いしている方から、以下のような説明がありました。

「現在、Diabetes Cafeを外から読むことはできます。しかしウィルスにやられて膨大になってしまったファイルをひとつ削除してもらいましたが、そのファイルに入っていた、ウィルスには関わりがない正しいデーターが再現できないため、元のように運営することができなくなっています。その結果、Large Tableがまったく使用不能となり、ログイン機能も失われています」

実は僕自身、Diabetes cafeの使命はそろそろ終わったと思っていました(Cafeを訪れる回数もグンと減っていました)。2007年当時の自身の記事を読んでも、そこにあるのは薄っぺらいエンパワーメントの実践記録であり、現在の自分からみると、とても恥ずかしくなるような記事が多く、また2007年以降、今日に至る間に糖尿病医としても多くの臨床経験を積み、当時の記述がとても未熟な実践のように感じられ、そうした記事がGoogle検索エンジンで抽出され、読まれることにもある種の抵抗を感じていました。さらに2007年以降の臨床糖尿病学の進歩、新たに開発されたインクレチン関連薬によって、当時の臨床実践はすっかり過去のものになっています。またネット上に存在する臨床疫学情報に翻弄されて不安になった患者さんや糖質制限食を実践する患者さんなどからの相談にも乗ってきましたが、今から振り返れば、適切な対応ができていません。まぁ、悩みながら成長していく僕自身の記録と言えなくもないのですが、当時の自分と現在の自分では医師ー患者関係、糖尿病栄養療法に対する考え方においても大きく変化しています。医学における新しいエビデンス、医療文化や社会の変化によって、現実の閉塞感をブレイクスルーしていく、より新しい説明モデルが求められ、僕自身の考え方も変容してきました。特に医療人類学との出会いは、僕自身に大きな変革をもたらしました。

以上、色々な想いはあるのですが、修復にかかる諸費用なども考慮して、Diabetes Cafeを「閉鎖」「消去」しようと考えるに至りました。閉店の時期ですが、2007年10月01日にオープンしたので、2014年10月01日をもって閉店と考えています。僕はDiabetes cafeで皆さんと語り合うことで、本当に多くのことを学びました。糖尿病を患うという体験の意味を共有し、ときには「治療上の相談」に対してもネット上で回答してきました。これはさまざまな配慮が求められる難しい仕事でしたが、僕の現在の療養指導力はこの公開相談で鍛えられたと言っても過言ではありません。同時に「言葉の限界」について学んだのもDiabetes Cafeでした。文化の違う人々とは、言葉を尽くしても真意を正確に伝えることができないことも学びました。多くのことを教えてくださった皆さんに、この場を借りて、心から御礼申し上げます。現在は主にFacebookという安全な場で情報発信活動を続けています。さようなら!

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