ナラティヴ・カフェ Narrative Cafe

Diabetes Cafe:糖尿病診療におけるナラティヴ・アプローチ

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僕の診療スタイル

3月 5th, 2012 · No Comments · ナラティブ・ベイスメント・メディスン, ナラティヴ・アプローチ(病いの語り、意味)

診察のとき、僕は糖尿病とは全然関係がない話題をしばしば取り上げます。例えばTVドラマとか、スポーツとか、映画、夫婦げんかなど家庭の何気ない出来事。某野球球団の応援団長さんを診察するときにはほとんど野球の話題だ。そして、それをカルテに書きます。だから、よく患者さんから「えっ!先生、そんなことも書くんですか?」と言われます。でもそのエピソードを通して、はじめて分かる、その人の人柄というものがあります。だから、それも記録に値するのです。

よくカウンセリングでは患者の「気持ち」を聞かないといけないと言われます。でも「気持ち」に焦点を当てて訊いても、返事ができない人が多いと思う。ある患者さんが大好きなドラマや大好きなお菓子について一生懸命語るとき、そこには間違いなく「気持ち」が動いているわけだから、「気持ち」を直に訊かなくても、そこから「気持ち」が伝わってきます

糖尿病とは全然関係のない話で、うんと盛り上がって診療が終わってしまっても、そういうときって、お互いの満足感がとても大きいと感じます。その人が語る「物語」を通して、その人の「気持ち」が分かる。僕はそういうアプローチ方法が性に合っている。だから「コーチング」など認知行動療法や行動療法などはあまり好みではありません。ナラティヴ・アプローチが一番自然にできるので、一番「素の自分」でいられるのです。

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